『ナラタージュ』は島本理生さんの小説で、山本周五郎賞や本屋大賞、キノベス!2005
「この恋愛小説がすごい! 2006年版」に選ばれた小説です。
2017年に「世界の中心で、愛をさけぶ」の行定勲さんが監督して、松本潤さんと有村架純さんが主演ということで、評判になりました。
しかも有村架純さんが、濡れ場を演じるという事でも、話題になりました!
目次
映画『ナラタージュ』ネタバレ
『ナラタージュ』とは?
ナラタージュ【narratage】とは、映画などで、ある人物の語りや回想によって過去を再現する手法。
――だそうです。(goo国語辞書より)
映画は原作同様、回想劇として描かれています。
泉役、有村架純さんのモノローグが、自分の高校時代の事や、大学2年の時に葉山先生と再会した時の想いが、切々と語られます。
主人公の泉は、原作者島本理生さんのインタビューにあった通り、
「過ぎた過去をいつも現在に重ねている」生き方をし続けているように思われます。
懐中時計が象徴的
映画の冒頭、泉が持っている懐中時計が出てきます。
葉山に貰ったその懐中時計は、ねじを巻かずに止まっているのです。
その懐中時計を何度も見る泉は、過去にとらわれ続けているように思えます。
そして最後に、その懐中時計の内蓋にある文字が刻まれていて、
それが葉山が泉に対する想いを現しているようで、切なかったです。
映画『ナラタージュ』みどころ
禁断の愛
始まりが、高校教師と生徒ということで、禁断の愛なんですよね。
だからこそ、長い間、秘めた思いというか、想いが燻り続けてしまう。
泉は高校生だったので、ストレートに愛を表現しましたが、
葉山先生は、優柔不断でしたね~。
時々、カツ‼を入れたくなりましたわ(`□´)コラッ!
それでも、最後の懐中時計の内蓋に刻まれていた言葉が、葉山先生の想いを象徴しているかのように感じました。
内蓋というところもミソでしょうね。
まるで隠されていたようで、何年も泉は気づきませんでしたから。
やっぱり、ベッドシーン?
前宣伝では、有村架純さんと松本潤さんとのラブシーンや、シャワーシーンが取り上げられていましたが、
小野役の坂口健太郎さんとのラブシーンも、ありました。
その対比というのも、面白い。
葉山を吹っ切るためにつき合いだした小野とのラブシーンと、
もう、これきりだ、これで会うことはないという、切羽詰まった
ギリギリの想いを込めた、葉山との情熱的なラブシーンの差の表現!
やっぱり、見どころのシーンでしょう!
意外に坂口健太郎さんのゲス男ぶりが良かった!
ぱっと見、草食男子系に見えたり、おっとりしているように見える坂口健太郎さんですが、
つき合っている彼女、夜遅く一人で帰すなよー!とか思ったりして、有村架純さんを(泉ですがモチロン)、
土下座させて謝らせようとするゲスっぷり!
嫉妬深いモラハラぶりが、なかなか板についていました。(・ω・)bグッ
映画『ナラタージュ』感想
波のない静かな湖に、波紋が広がっていくような、そんな感じの映画でした。
ハッピーエンドではないところが、逆に良かった気がします。
ただ、演劇部員の自殺がちょっと、唐突だったように思われました。(゚_。)?
どこかに伏線があったのかなー…?
だとすると、高校時代の泉に…?
泉の高校時代の「居場所がない」という、その訳が具体的に何だったのか?
この辺も、ちょっと、分かりずらかったんですよね、私的には…。(-_-)ウーム
まとめ
松本潤さんや有村架純さんのファンはもちろん、
「切ない恋愛映画」を観たい時におすすめの映画です♥(*´∇`*)
秋の夜長に、温かい飲み物をお供にみたい映画です